終りに見た街のネタバレとラストシーンの考察7選!なぜ未来に帰れなかったのか?

2024年9月21日、テレビ朝日開局65周年記念特別ドラマとして「終りに見た街」が放送されました。

大泉洋さん主演で2024年版として放送された本作は、その衝撃のラストに多くの疑問が残った方が多いようです。

そこでこの記事では、「終りに見た街のネタバレとラストシーンの考察7選!なぜ未来に帰れなかったのか?」について考察していきます。


この記事を読むとこれがわかる

・終りに見た街のラストシーンの考察
・視聴者の反応まとめ

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目次

終りに見た街のネタバレ

舞台は2024年、売れない脚本家だった田宮太一は、ある日家ごと昭和19年6月にタイムスリップしてしまう。

そこで出会った、人々と共に終戦まで生き残るまでの経緯をドラマにした本作は、1982年、2005年に続く3回目のドラマ化作品です。

以下、しっかりとしたネタバレになりますのでこれからご覧になる方は十分ご注意ください

戦時中の東京にて、戦争の資料と田宮の母・清子の記憶をもとに空襲を避け続け、3月10日の東京大空襲の日を迎えた田宮。

空襲の被害がなかった上野公園に町中の人を誘導したが、途中で家族とはぐれてしまった田宮。

避難した先で見つけた憲兵の姿をした寺本を追いかけた田宮はそこで爆撃を受け、左手を失ってしまいました。

そして目の前に広がっていたのは、がれきの山となった現在の東京。

近くで丸焦げになっていた男に「いま何年ですか?」と聞いたが、「にせん・・にじゅう・・」と言い残してなくなってしまいます。

そして田宮も、混乱の中家族を思いながら命を落とす。といったストーリーとなっていました。

なかなか衝撃的な内容ですが、不可解な点がいくつも残っておりもやもやが残った方も多いのではないでしょうか。

そこでこのラストシーンの意味と、メッセージについて考察していきます。

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終りに見た街 ラストシーンの考察7選 

今回の2024年版「終りに見た街」のラストシーンについて、下記のポイントで考察していきます。

終りに見た街 考察のポイント

①:なぜそもそもタイムスリップをしたのか
②:おばあちゃんのおんぶのシーンの意味
③:寺本プロデューサーの存在
④:タイムスリップした時代はいつだったのか
⑤:なぜ現代に戻れなかったのか
⑥:エンディングで登場した母の幼い姿の意味
⑦:伝えたいメッセージとは

①:なぜそもそもタイムスリップをしたのか

最も気になるのが、いきなりタイムスリップ(しかも家ごと)してしまった点です。

もともと寺本プロデューサーから「終戦80年記念スペシャルドラマ」の脚本を無茶振りされていた田宮は

自宅に送られてきた戦争に関する資料を読み漁っていたところ、タイムスリップしてしまいました。

これは、現代に生きている私たちにとってもはや歴史上の事実でしかなくなってしまった戦争について

視聴者に戦争という現実を体感させるためによりリアルな設定にしたのではないかと考えられます。

自分事でないとなかなか意識して見られない現代人に対する、導入として持ってこいの手法だったのかもしれませんね。

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②:おばあちゃんのおんぶのシーンの意味

田宮が最後に断末魔として目に焼き付けたのが、おばあちゃん(田宮にとっては母)の回想でした。

そこでは、恋愛要素として清子おばあちゃんが小島敏彦に対して初恋をする様子や、おんぶをするシーンが登場しました。

突然の演出に驚いた方も多かったのではないでしょうか。

これは寺本が太一に脚本の無茶振りをした際に、「恋愛要素も入れたり、韓ドラ要素入れたり俺らしさを出す」

というセリフの伏線改修だったのではないかと考察されます。

それだけ入れとけば恋愛要素を持たせられるという短絡的な考え方の現代社会に皮肉の意味もあったのかもしれませんね。

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③:寺本プロデューサーの存在

このドラマを語るうえで最も外せないのが、この寺本プロデューサーの存在ではないでしょうか。

昭和19年とされるシーンでは必ず憲兵の姿をしていた寺本P。

戦争は過去のものとして受け入れない田宮に対してずっと何かを訴えかけているようにも見えました。

一方で戦争を起こりうるものとして受け止めていた寺本Pはシェルターに入り生き残りました。

これは、現実を受け止めていかに対策をすることが重要なのかを訴えかけているというメッセージともとらえられます。

決して他人事ではない、今でも起こりうるのが戦争なのです。

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④:タイムスリップした時代はいつだったのか

そして、そもそもタイムスリップしたのが本当に昭和19年(1944年)だったのかも不思議ですよね。

結論、タイムスリップしたのは「未来」ではないかという説も有力です。

なんといっても、ラストに登場した東京タワーの崩壊が私たちをもやもやにいざなっているのです。

過去の戦争体験が未来にもつながっていて、未来にも戦争が起こりうる。ということを暗に示しているようにも見えます。

そして「戦争がまだ終わっていない」「いつ起こってもおかしくない」と注意喚起をしているようにも見えました。

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⑤:なぜ現代に戻れなかったのか

また、なぜ現代に戻れなかったのかにも疑念が残ります。

これは「戦争が起こったら元には戻れない」というメッセージだったのではないでしょうか。

一度失ったものを取り戻すことはできない。それは戦争が始まったらもう元には戻れないのと同じです。

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⑥:エンディングで登場した母の幼い姿の意味

前述したように恋愛要素を入れたかっただけならわざわざ幼い姿の母清子を最後に持ってくる必要があったのか

と筆者としては疑問に思っていました。

しかし、最後のシーンで踏みつぶしたのがスマホだった点が、戦争は過去のものではなく今でも起こりうるというメッセージだったのではないでしょうか。

当時はスマホはおろか、携帯電話もなかった時代。時代のリンクをさせた演出のように感じました。

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⑦:伝えたいメッセージとは

ここまで何度も触れてきましたが、結論「戦争は過去のものではなく、これからも起こりうるもの」が最も伝えたかったのではないでしょうか。

日本人は平和ボケをしてしまい、今の日常が当たり前だと思って生活をしています。

国際情勢が緊迫化している現代人に対して警鐘を鳴らす。テレビ朝日らしい作品だったと言えます。

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終りに見た街 モヤモヤする視聴者続出

ここまで考察してきましたが、やはりモヤモヤ感が残っている視聴者も多いようです。

筆者としても、この今回の2024年版で追加された部分のメッセージ性が強すぎて驚きました。

それと同時に、確かに平和ボケしてしまっている自分にも再認識させられた。そんなドラマでした。

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終りに見た街 作品情報

終りに見た街の出演キャストは下記となっています。

終りに見た街 キャスト
  • 田宮太一:大泉洋
  • 田宮ひかり:吉田羊
  • 小島新也:奥智哉
  • 田宮信子:當真あみ
  • 田宮稔:今泉雄土哉五十嵐:神木隆之介(特別出演)
  • 先輩俳優:田辺誠一(特別出演)
  • 後輩俳優:塚本高史(特別出演)
  • 農夫:西田敏行(特別出演)
  • 老人:橋爪功(特別出演)
  • 寺本真臣:勝地涼
  • 田宮清子:三田佳子
  • 小島敏夫:堤真一

一夜限りの特別版としては豪華すぎる俳優陣ですよね。

本日から1週間はTVerで視聴することもできるので見逃してしまった方や

再度見たい方は必見です。

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終りに見た街のネタバレとラストシーンの考察7選!なぜ未来に帰れなかったのか? まとめ

いかがでしたでしょうか。

このドラマを経て、今一度平和とは何か、幸せとは何かを考えるきっかけになったのは言うまでもありませんね。

今こうやって平和に暮らせていることに感謝し、どうやって戦争が起こらないようにするかを考えなければなりません。

最後までご覧いただきありがとうございました!!

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